ヘナにまつわる質問~ヘナショック!?~
どうもです。先日お客さんとの会話の中で出てきたので改めてかいてみよう。
[ヘナショック]という言葉は聞いたことはありますか??
(o|o)えっ?なにそれ???ってかたもいるとおもいます。
美容師の間では割ときく言葉なんですが、
ヘナをすると髪がきしむとか・・・
だからヘナしてる髪は扱えない(扱いにくい?)わからない?から
ヘナしてる人の髪はうちではちょっと・・・
となっているらしい。(いまだに、全くしらない美容師もいます。悪いわけでありませんが・・・)
ここで皆さんに自分なりの感想を書いてみよう♪
- 髪がきしむとは一体どんな事になっているのか?
元来、髪の毛というのは元々水を弾く為にキューティクルという
ウロコみたいなベール(皮?)に覆われています。
そのキューティクルで中身を守ってるのですが、
キューティクルだけだと摩擦だったり、外的損傷(過度なブラッシングやらドライヤーやら・・)で剥がれてしまうかもしれないので
皮脂というものが頭皮から分泌され
滑らかにして摩擦を軽減したり、損傷が起きにくい状態を自然の仕組みで
守っています。
ありのままの健康毛の外部の様子を疎水状態といいます。(テストに出ます)
疎水とは、水を疎うと書きますね。
水を弾くということです。
この状態なら問題ないのですが
人間はさらに艶々など欲深い生き物で
モット綺麗になりたい、、
という願望があります。(人間ですから。)
パーマをかけたり、カラーをしたりと
髪の毛を整形するわけです。
すると髪のキューティクルが損傷し、中身がばんばん流出していきます。
中身が出たり外壁であるキューティクルが損傷すると
水分も油分も保持する力がなくなりますので
髪の毛がパサパサしたり膨張したりと
とても綺麗とは言えない状態に・・・
手触りも悪くなり艶もなくなってしまいます。
健康毛であれば水分保持も油分も均一に付着するわけですが
ダメージしてしまった髪は、大変です。。。。。
例えがわかりやすいかどうかわかりませんが
濡らしたタオルを絞るとギュッと硬くなりますよね?
水分が十分タオルに行き渡った状態からある程度水分を抜くと引き締まってしまいますね。
これがダメージした髪と同じような状態です。
タオルに水分が浸透する=ダメージした髪はキューティクルがないので髪の深部まで水分が浸透。
タオルを絞る=タオルドライしてある程度水分を抜くと非常に扱いにくい。
水道のお水はPH(酸性とアルカリの数値)
7あたりの中世領域で維持されていて、
これをお湯にすると少しPHが上がって、8以上になります。
単にお湯だけでもアルカリよりになるので髪は通常の状態から膨張するわけです。
キューティクルがない場合は余計にひどくなるのはわかりますね。
これがキシムという状態として皆さんが認識してる現象。
ダメージした髪はキシム
キシムという現象は、ダメージしてる
となったわけです。
おまけに普段からコーティングの手触り&サラサラを体感してるわけですから(これが現代の常識)
なおさら・・・
髪の毛の本当の状態なんて美容師さんでもわかりません。(インスタやらネットやらで出ている動画や写メをみてもはっきりとわかりません)
残念ながら。
話が脱線してしまいました、、、ヘナショック。
ヘナをするとキシム・・・
というのもダメージ毛に関して言えることです。
ヘナをお湯で溶くとPH4.2あたりの数値になります。(誤差はあります。)
お湯で流すとアルカリよりだったのに
ヘナをすることで一気に酸性側にいくわけですから
これまた手触りびっくりになるのは当たり前。
おまけにコーティングも剥がしてくれますので(本来の髪の状態ですね)
自分の髪の毛ではないみたい!と感じる人がほとんどです。
自分の髪の毛という表現もコーティングされた自分の髪の手触りしか
知らないので、これもまた不思議な思い込み。。。
ヘナショックとは、単に本当の自分の髪の状態に戻す途中の現象。
そこから本当の髪になるわけです。
その証拠にヘナした後は驚くほど少量のトリートメントでサラサラになります。(吸い付きがよくなるんですね。)
しっかりと油が吸着する状態になっていますから余計な量は必要ない。
世の中の需要に答えるため手探りで作り上がってしまった美容業界。
これが、現代の業界の常識。
真逆のことをやっているので、初めて来店される方はちょいと理解しがたいかもですね。(しっかり話はさせていただきます)
そのうえで、なにが必要なのか、またチョイスできるご自身の思考を鍛えていただければと思います。